花火大会に誘われたけれど──人との距離感に気づいた日

夕方、友人から「花火大会、一緒に行かない?」と誘われた。
その一言に、心が少し沈んだ。

「ああ…行きたくないかも。」
そう思った自分に、ちょっと驚いた。




花火大会なんて、きっと綺麗だし、楽しいはずなのに。
それでも、心がズンと重くなる。
「行かなきゃ悪いかな」「でも疲れそう」
頭の中で何度も言い訳を探している自分がいた。




でもふと、気づいたことがある。
もしこれが家族とのお出かけだったら、平気だったかもしれない。




家族となら、
黙っていても気まずくない。
無理にテンションを合わせなくていい。
疲れたら「帰ろう」と言える。
それって、わたしにとってすごく大きな安心。




わたしがしんどくなるのは、
「人といること」ではなくて、
**“気を使いすぎてしまう状況”**だったんだと、ようやく気づいた。




誰かと過ごす時間を楽しめる日もある。
でも、どうしても重たく感じてしまう日もある。
そんなときは、自分の感覚を信じてあげようと思う。




行かない選択をしたことは、
“わたしの心にやさしくした”という、ちいさな一歩だった。




🌿あとがき:

人と距離をとることは、わがままじゃない。
それは、自分の呼吸を守ること。
わたしは今日も、静かな部屋でひとり、遠くの花火の音を聞きながら、
自分の心とつながっている。

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